「ソーラー家電連携(HEMS)」を設定する
太陽光発電の電気を活用して、給湯器の電力購入を抑えることができます。各機器の制御内容および注意事項については、以下をご覧ください。
[1]給湯器
「ソーラー家電連携(HEMS)」を有効にしていると、太陽光発電の発電が余っているときに、発電を活用して給湯器の沸き上げをします。給湯器は、エコキュートとハイブリッド給湯器が対象です。
設定を有効にしている限り、毎日自動で制御を行います(蓄電池をお持ちのお客様の場合、蓄電池自動制御設定画面で設定できる「給湯器シフト」は同一の機能になります)。
[2]エアコン
「ソーラー家電連携(HEMS)」を有効にしていると、HEMSの操作画面で「冷房」または「暖房」運転を開始することで、太陽光発電の余剰電力が少ないときに省エネ運転が動作します。余剰電力が多くなると、省エネモードを解除します。エアコン本体のリモコンから操作が行われると、本制御は終了します。
■エコキュート・ハイブリッド給湯器共通の注意事項
●お客様の過去の生活パターンを学習して制御をおこなうため、旅行に行くなど普段と大きく異なる行動をされた場合には、適切な制御ができない可能性があります。
●発電量の予測には、気象情報を使用しています。このため、天候の変化等により、日射量が予報時点から異なった場合は、適切な制御ができない場合があります。
●「外部発電」で計測している発電量も予測の対象に含まれます。
●過去1ヶ月分以上の電力データが必要です。必要なデータが蓄積されるまでの間は所定の動作をおこない、データが蓄積され次第、AI予測制御が動作します。
●給湯器本体や、給湯器メーカーが提供するスマートフォンアプリの余剰活用機能とは併用できません。どちらかのみを設定してください。
■エコキュートの注意事項
●エコキュートの夜間時間帯の開始時刻を20時~1時の間に設定する必要があります。
●エコキュートをはじめて設置してから約1週間はエコキュートが給湯量を学習しているため、エコキュートを制御することはできません。
●エコキュートの時刻と機器連携コントローラの時刻がずれている場合、機器連携コントローラがエコキュートの時刻を修正する場合があります。
●シフト活用レベルを「多め」に設定している場合、10~17時頃の日中に沸き上げを開始する際にメーカーによっては電子音が鳴ることがあります(1日数回)。
●「ソーラー家電連携(HEMS)設定」が「有効」の設定で、手動でエコキュートの動作を変更すると、自動制御が正確に動作しない場合があります。手動で操作をおこなう場合は、ソーラー家電連携(HEMS)の制御を一旦無効にしてからおこなってください。
●エコキュート側のリモコンで沸き上げ操作や、沸き上げ休止操作をおこなうことで、当日や翌日にHEMSによる余剰電力を活用した沸き上げ制御が働かなくなることがあります。
●日立グローバルライフソリューションズ株式会社製のエコキュートの場合、湯切れ防止設定が「切」になると、本制御は動作しません。
●三菱電機株式会社製エコキュートを設置で、給湯器シフトを「有効」/「多め」に設定している場合、太陽光発電の電力が余っているかどうかを確認して、余っていたら一時的にHEMSからの指示でタンク沸き増しを実施します。この際に、エコキュートの台所リモコンに「満タン」が表示されることがあります。
●ダイキン工業株式会社製エコキュートを設置で、給湯器シフトを「有効」/「多め」に設定している場合、太陽光発電の電力が余っているかどうかを確認して、余っていたら一時的にHEMSからの指示でタンク沸き増しを実施します。この際に、エコキュートリモコンの「タンク沸き増し」ボタンのLEDが点灯し、リモコン画面に「沸き増し12時間」が表示されます。
●株式会社コロナ製エコキュートを設置で、給湯器シフトを「有効」/「多め」に設定している場合、太陽光発電の電力が余っているかどうかを確認して、余っていたら一時的にHEMSからの指示でタンク沸き増しを実施します。この際に、エコキュートリモコンの「タンク湯増し」ボタンのLEDが点灯し、沸き上げ動作に入る際に「外部からの指示により沸き上げます」という音声が流れます。
■ハイブリッド給湯器の注意事項
●HEMSからの指示でハイブリッド給湯器の沸き上げ制御をおこなう場合、給湯器の沸き上げの運転モードが変わります。また、メーカーによってはハイブリッド給湯器のリモコンから電子音がなる場合があります。
[運転モードの変更]
余剰電力がある日:昼間の沸き上げを積極的に行う運転モード
余剰電力がない日:通常の運転モード
[電子音]
(条件)20時~22時頃、夜間にHEMSが給湯器のシフト沸き上げ制御の設定を切り替える際に、電子音が鳴ることがあります(1日1回)。
●「ソーラー家電連携(HEMS)設定」が「有効」の設定で、手動でハイブリッド給湯器の動作を変更すると、自動制御が正確に動作しない場合があります。手動で操作をおこなう場合は、ソーラー家電連携(HEMS)の制御を一旦無効にしてからおこなってください。
■エアコンの注意事項
●本制御を有効にするためには、HEMSから「冷房」または「暖房」のいずれかの運転モードで操作をおこなってください。
●HEMSに登録されたすべてのエアコンが対象です。
●まとめて操作時も有効です。ただし、前回のエアコンの運転停止前の運転モードが「冷房」または「暖房」以外の場合は、本制御は動作しません。
●対象機種は以下をご確認ください。
●節電モードの運転内容は、各社固有の運転モードになります。運転状況によっては必ずしも消費電力が下がらない場合があります。詳細は、以下の表をご確認ください。エアコンの機能詳細については、エアコンメーカーにお問い合わせください。
<各社の節電モードの運転内容について>
メーカー | 動作概要 |
---|---|
シャープ株式会社 | 最大運転電流を抑えて運転 |
ダイキン工業株式会社 | 「AI快適自動」、「快適自動」、「自動」のいずれかに切替 |
株式会社コロナ | 最大運転電流を抑えて運転 |
パナソニック株式会社 | 設定温度の上限・下限値を制限 |
株式会社富士通ゼネラル | 不在時にパワーをセーブ |
株式会社長府製作所 | 最大運転出力を抑えて運転 |
<各社の注意事項について>
◆ダイキン工業株式会社
節電モードに切り替える運転モードは、機種によって異なります。運転モードの名称は代表例です。
◆パナソニック株式会社
冷房・暖房運転によって、設定温度の上限・下限値の制限があります。
・冷房時:下限28℃
・暖房時:上限20℃
◆株式会社富士通ゼネラル
設定モードにより、不在時間が長いと運転を停止もしくは、控えめな運転を行います。
※対象機種でない場合は、節電モードに切り替えても運転内容は変わりません。
●各社が提供するエアコンアプリで操作された場合も本制御が動作する場合があります。制御が有効になるメーカー・アプリの組合せは以下の表をご覧ください。
<各社が提供するエアコンアプリで操作された場合の本制御の動作>
「―」は「動作しません」、「〇」は「動作します」
メーカー | アプリ名 | 動作挙動 |
---|---|---|
シャープ株式会社 | COCORO AIR | - |
COCORO HOME | - | |
ロボホン | ○※1 | |
ダイキン工業株式会社 | Daikin Smart APP | - |
株式会社コロナ | コロナ快適ホームアプリ | - |
パナソニック株式会社 | エオリア アプリ(エアコン) | ○ |
スマートHEMSサービス(AiSEG2) | ○ | |
株式会社富士通ゼネラル | どこでもエアコンアプリ | ○※2 |
ノクリアアプリ | ○※2 | |
株式会社長府製作所 | おうち快適アプリ | - |
※ただし、COCORO連携アプリで「COCORO AIR優先」でご使用の場合は、本制御は動作しません。
※2 あらかじめ、エアコンのリモコンで「不在ECO」機能を設定している場合のみ動作します。
設定方法について
⇒[設定する]⇒[宅外サーバー設定]⇒[ソーラー家電連携(HEMS)]をタップする
ソーラー家電連携(HEMS)の設定をおこなう
必要な項目を設定してください。
対象とする機器を選択し、チェックを付けます。
エコキュートを対象に含める場合、シフト活用レベルを「標準」または「多め」のいずれかで選択します。
「標準」の場合、前日夜に立てたシフト計画のみに基づいて日中の沸き上げを実施します。
「多め」の場合、前日夜のシフト計画に加えて、当日も発電が余る時間帯が発生すれば、日中に追加で沸き上げを実施します。
※ハイブリッド給湯器の場合、シフト活用レベルは選択できません。
「設定する」をタップする
「ソーラー家電連携(HEMS)」の画面で自動制御を停止したいとき
⇒[設定する]⇒[宅外サーバー設定]⇒[ソーラー家電連携(HEMS)]をタップする
制御を解除したい機器のチェックをはずす
[設定する]をタップする